福祉の仕事

生活保護

生活保護は、憲法で保障された生存権にのっとって行われる生活困窮者への救済措置です。生存権とは「人が生まれながらにもつとされる生きる権利」のことです。援助しなければ、最適限度の生活が営めない人に対して行われる社会福祉の一つです。生活の困窮の程度に応じて必要な額が支給されます。支給されるためには資産、生活力、その他の援助などあらゆる手段を講じて尚、生活に困窮していると認められる必要があります。通常は、審査を経て受給が認められます。生活保護は、あくまで自立を支援するための一時的な措置とされており、いつかは受給を打ち切られるべき性質の福祉です。 生活保護制度は、さまざまな問題をはらんでいるといわれています。高齢化社会にともない、年金受給資格のない高齢者による生活保護受給が増加傾向にあります。また、2007年に起きた世界的な不況によって失業した現役世代も多くが受給し、生活保護受給世帯は過去最高を更新し続けています。そのため財政における負担額が膨大になっています。さらに、不正受給の問題もあります。母子家庭を偽装するために、書類上は離婚したと見せかけ生活保護を受給しているケースなどもあります。また、きちんと働いているにも関わらず生活保護世帯よりも低い年収しか得られないワーキングプアの問題などは、勤労者の意欲をそぐ結果となっているといえます。